橘 譲二

輸入車

バンブルビーの黄色に振り向いた日──シボレーカマロ歴代と中古、SS・LT RSの値段、燃費という現実

信号待ちの、ほんの数十秒のことだった。右隣に、低い車体が滑り込んできた。黄色。それも、ただの黄色じゃない。蜂の腹のような、挑発的な黄色だった。アイドリングのV8が、地面を通して足の裏まで届く。あれは音というより、地鳴りだ。低く、太く、機嫌の...
輸入車

ケータハム スーパーセブンという、軽さの贅沢。600・170の価格とスズキ660エンジン、中古・軽自動車規格の真実

初めてその助手席に乗せてもらったとき、僕は速度計を疑った。針は、たった40kmを指していた。なのに、体感はまるで100kmだった。地面が、近い。顔の真横を、空気が千切れて飛んでいく。路面の小さな継ぎ目が、そのまま背骨に届く。囲いがない、ただ...
三菱

ランエボXという最終楽章。4B11と300馬力、S-AWCが掴む路面と、中古相場・SST・維持費の真実

雨に濡れた夜のワインディングを、僕は今でも覚えている。その日、借りていたのはランサーエボリューションX。正直に打ち明けると、僕はこのクルマに、最初どこか距離を感じていた。理由は単純だ。僕の胸のなかには、まだ4G63という鉄の心臓の音が、消え...
ホンダ

EP3シビック TYPE Rの魅力と中古車選び|215PS・車重・インパネシフトを検証

EP3シビック TYPE Rの面白さは、背の高い3ドアハッチバックに、215PSの自然吸気エンジンと6MTを収めているところにあると思う。僕は、この独特の形とインパネシフトを「不人気」という一言で片付けたくない。中古車として選ぶなら、個性を知ったうえで、装備と状態を確かめたい一台だ。
トヨタ

AE111という、軽さの完成形。最後のレビン/トレノと4A-GE 20バルブ”黒ヘッド”165psの記憶

90年代の終わり、夜の交差点。信号待ちの僕の隣に、白いトレノが滑り込んできた。アイドリングは静かなのに、ドライバーが軽くアクセルをあおると、エンジンが「シャッ」と鋭く息を吸う。重さのない、線の細い音だった。青に変わる。トレノは、まるで体重を...
ホンダ

DC5 インテグラという、澄んだ咆哮。K20Aの8400rpmと前期後期の違い、タイプR/タイプSの今と値上がりの現実

深夜のトンネルだった。外気の匂いが、急に冷たくなる入り口。そこへ向けて、僕はDC5のアクセルを踏み込んでいた。5,000、6,000、7,000。回転計の針が、黄色い光をまといながら立ち上がっていく。普通なら、ここで一度息継ぎがある。けれど...
日産

なぜ僕らはいまR32 スカイラインに帰るのか──GT-Rの高騰と、手の届くGTS-tタイプMの中古相場

平成元年の夏。夜の国道を、僕は一台の影を追いかけていた。前を行くのは、低く構えたスカイライン。R32。テールに灯る、丸い四つの赤。あれがGT-Rだったのか、それともGTS-tタイプMだったのか、今となっては分からない。分かっているのは、その...
ミニバン

新型エルグランドの価格・グレード比較|XとGの装備・後席の違いで選ぶ

新型エルグランドの標準車は、X e-4ORCEが689万7,000円、G e-4ORCEが757万9,000円。価格差は68万2,000円で、両車とも第3世代e-POWERを採用する4WD・7人乗りだ。選ぶ軸は「走る仕組みを手に入れるためにGが必要か」ではなく、後席・画面・運転支援の装備にどこまで求めるかになる。
新車情報

新型エルグランドの燃費と維持費|e-POWERの仕組みと年間燃料代を解説

新型エルグランドの標準X・Gは、いずれもWLTCモード燃費16.8km/L。年間1万km、ガソリン180円/Lという仮定なら、カタログ値による燃料代は約10万7,143円になる。これは税金・保険・整備などを含む維持費の総額ではない。第3世代e-POWERの仕組みと、家計に必要な費用を分けて考えよう。
ホンダ

プレリュードの馬力は何PS?141PSと184PSを足せないe:HEVの仕組み

プレリュードのエンジン最高出力は141PS、走行用モーターは184PS。二つを足して「325PSのハイブリッド」と表すことはできない。Hondaの日本向け主要諸元表は、それぞれの出力を示しており、単純合計をシステム最高出力として公表していない。