橘 譲二

ホンダ

プレリュードはプリウスに似ている?公式写真で考えるデザインの違い

プレリュードとプリウスは、薄く鋭いランプや滑らかなシルエットに近い印象を受けることがある。ただし、「似て見える」という感想と、他車を模倣したと断定することは別だ。本稿で確認した公式資料から、プレリュードを「パクリ」と断定する根拠は得られない。
日産

静かに速い、という贅沢──プリメーラ 20V(P12)とSR20VE NEO VVLが回し切る7200回転の物語

深夜の交差点で、その箱は隣に並んだ。白でも黒でもない、くすんだシルバーのセダン。背は高く、フォルムはどこか欧州車めいていて、けれど立派さを主張してこない。エンブレムを見るまで、僕はそれが何なのか分からなかった。誰も振り返らない、ただの実用車...
ホンダ

ホンダシティという小さな反逆──初代AAのブルドッグ・モトコンポから2代目GA2まで、80年代の遊び心の記憶

テレビから、あの合いの手が流れていた。ホンダ、ホンダ、ホンダ、ホンダ。妙な節回しの英語の歌に、無遠慮に被さってくる連呼。画面の中では、変な帽子の外国人たちが、おかしな横歩きで踊っていた。八〇年代の、まだ夕方のアニメの合間に流れていた、あのコ...
マツダ

もう一台のGT-R──ファミリアGT-R(BG8Z)、210馬力とBP型ターボがWRCに賭けた夢

あれは、九〇年代に入ったばかりの、まだ寒さの残る夜だった。峠の駐車場に、見慣れた顔ぶれが集まっていた。三菱の四駆ターボ、スバルの青いセダン。エキゾーストの匂いと、缶コーヒーの湯気。誰もが、当時もてはやされた名前の中に身を置いて、少しだけ得意...
スバル

フォレスターSTIの違い|SG9の265PS・6速MT、SF5 Type M、SK型STI Sportを整理

フォレスターのSTIを探すと、2.5Lターボと6速MTのSG9、初代SF5のSTI II Type M、そしてSK型のSTI Sportが同じ検索結果に並ぶ。しかし、この三台は同じ性格の車ではない。僕が惹かれるのは、SUVに何を求めるかによって「STI」の意味が変わるところだ。
トヨタ

ヴィッツRSという等身大の入口──初代NCP13から130系NCP131、G’sの違いと中古MTの探し方

深夜のコンビニ駐車場に、白い蛍光灯が落ちていた。二十二時を回った郊外。買うものなんて、本当はなかった。それでも僕は、缶コーヒーを一本だけ持って車に戻り、エンジンをかけずにしばらく座っていた。フロントガラスの向こうで、虫が灯りに群がっている。...
輸入車

紳士のネクタイの内側で唸る獣──ジャガーFタイプ(X152)中古・V8・SVRの真実

夜の交差点で、信号が変わるのを待っていた。前に低く構えた一台がいる。流れるようなテールランプ。上品な、英国の血を感じる佇まいだった。だから油断していたのだと思う。信号が青になり、その車がアクセルを抜いた、ほんの一瞬。マフラーから「パン」と乾...
トヨタ

カルディナ GT-FOURという、家庭の顔をした猛獣。ST246W/ST215W 3S-GTE 260馬力・4WDワゴンの中古とMT載せ替え

夜のスーパーの駐車場。子ども用品を積んだ、地味な五ドアワゴンの列だった。その一台だけ、車高がわずかに低い。脚の奥に、太いタイヤが沈んでいる。くすんだシルバーのボディ。横を通り過ぎる買い物客は、誰も振り返らない。けれど僕は、リアバンパーの下か...
三菱

あの名前に、少年は震えた。ミラージュ サイボーグの真実──4G92 MIVEC 175馬力とZR・R・RSの違い、中古相場まで

小学生の頃、近所の模型店の棚に、一台のミニカーが並んでいた。三菱ミラージュ。箱の側面に、太いゴシックで「サイボーグ」と刷ってあった。意味なんて、よく分かっていなかった。それでも、その四文字を指でなぞるたび、胸の奥がざわついた。改造人間。機械...
輸入車

心臓を後ろに積んだ小さな相棒──ルノー・トゥインゴGTのRR・0.9ターボ・5MTと歴代の魅力

朝の路地は、いつも僕に意地悪をする。両側に塀が迫り、電柱が肩をすぼめて立っている。対向車が来たら、もう詰みだ。そんな道の突き当たりを、今日も曲がる。ステアリングを、軽い力でぐいと回しきる。すると小さな車体が、独楽みたいにくるりと向きを変えた...