BRZの価格・グレード比較|R・S・STI Sport、MTとATの選び方

日本仕様BRZ STI Sportの公式写真を参考に制作したAI生成イメージ。brembo装着イメージはメーカーオプション スバル
公式の実車画像を参考に制作したAI生成イメージ

BRZを選ぶなら、まずR・S・STI Sportのどこに予算を使うか、そして6MTか6ATかを決めたい。2026年7月改良モデルの税込車両価格は337万7,000〜387万2,000円。どのグレードにも2.4L自然吸気の水平対向エンジンと後輪駆動があり、上級仕様だけがBRZの楽しさを持つわけではない。

この記事は日本向けZD8型の通常ラインアップを、2026年9月29日に確認した公式情報から比較する。橘譲二としての見解は示すが、実施していない試乗の感想は書かない。限定車や初代ZC6の中古車は、以下の価格・装備表とは分けて考えてほしい。

アイキャッチは、公式の実車画像を参考に制作したAI生成イメージです。実際の試乗写真ではなく、細部や色の正確な確認にはメーカーの写真をご覧ください。

R・S・STI Sportの価格差は何に払うのか

グレード6MTの税込価格6ATの税込価格選ぶときの軸
R3,377,000円3,410,000円17インチと基本装備を軸に予算を組む
S3,564,000円3,597,000円18インチ、シート表皮や快適装備を重視
STI Sport3,839,000円3,872,000円専用ダンパーや内外装まで含めて選ぶ

税金・登録諸費用・保険・販売店装着品などは別。同じ変速機でRからSへ18万7,000円、SからSTI Sportへ27万5,000円上がる。ATは各グレードともMTより3万3,000円高い。SUBARU・2026年7月30日の改良発表

Rは215/45R17タイヤと17インチアルミ、ファブリックシートが基本になる。左右独立温度調整のフルオートエアコンや本革巻ステアリングもあり、車両価格を抑えるために日常装備をすべて諦める仕様ではない。購入後のタイヤ交換まで予算に残したいなら、僕はまずRを基準にする。

Sは215/40R18のハイパフォーマンスタイヤ、ウルトラスエード/本革シート、前席シートヒーター、8スピーカーなどが判断材料だ。シートには合成皮革部分も使われる。表皮の感触や冬の使い方に価値を感じるなら、差額を装備ごとに分解して考えやすい。

STI Sportは、STIがチューニングしたAstemo製SFRDフロントダンパーと専用リヤダンパー、ブラック/ボルドーの内装、黒いミラーなどに意味がある。最高出力を上げるグレードではない。乗り味の好みは、同じ道と速度条件で実車を比較して確かめたい。

235PSは全車共通。数字の先にある自然吸気とFR

基本諸元日本向け現行BRZ
エンジンFA24・水平対向4気筒2,387cc・自然吸気
最高出力235PS/7,000rpm
最大トルク250N・m/3,700rpm
駆動方式後輪駆動
全長×全幅×全高4,265×1,775×1,310mm
ホイールベース2,575mm
最低地上高130mm
乗車定員4人

全高はアンテナを含む。Rの車両重量はMTが1,270kg、ATが1,290kgで、SやSTI Sport、メーカーオプションによって変わる。SUBARU・2026年7月版諸元表

僕がこの構成に惹かれるのは、出力の大きさだけで車の価値が決まらないところだ。自然吸気エンジン、低いクーペの姿、後輪駆動、そして自分で選べる変速機。車との関わり方を、自分の生活に合わせて選べる。そのために残しておきたい予算は、背伸びしたグレード代だけではなく、安心して走り続けるための整備費でもある。

2026年7月改良と、MT・ATの選び方

今回の改良では、MTを含む全グレードのアイサイトに広角単眼カメラを採用。認識範囲を拡大したステレオカメラと組み合わせ、交差点での衝突回避支援の範囲を広げている。MTには、スーパー耐久への参戦で得た知見を使ったシフトレバー構造も採用された。

ただし、同じアイサイトという名前でもMTとATの機能が完全に同じとは限らない。後退時や誤発進への支援、追従クルーズの作動条件などを、検討する変速機の装備表と取扱説明書で照合しよう。運転支援は、周囲の確認やブレーキ操作を代わって引き受けるものではない。SUBARU・主要装備表

MTはクラッチとシフト操作そのものを楽しみたい人へ。ATは渋滞の多い通勤や家族との共用も含めて検討しやすい。3万3,000円という車両価格差だけで決めるより、平日の使い方を先に思い浮かべてほしい。試乗するなら発進、低速時の扱い、駐車場への出入り、シートからの乗り降りを確認する。

bremboと色は、見積書の「標準・オプション」を分ける

STI Sportの公式写真に見えるゴールドのbrembo製ブレーキは、メーカー装着オプションだ。STI Sportという名前だけで標準装備だと判断しない。記事のAI画像も、このオプションを装着した公式写真を参考にしており、すべてのBRZに同じ装備が付くことを表していない。

メーカー装着品は発注時の仕様確認が重要になる。車両本体とオプション、ナビなどの販売店装着品、登録関係の費用を別々の項目にした見積書で比べると、実際に必要な差額がわかりやすい。ブレーキやタイヤは、交換時の費用も合わせて聞いておきたい。

通常ラインアップのボディカラーは7色。クリスタルホワイト・パールは3万3,000円、イグニッションレッドは5万5,000円の追加料金。WRブルー・パール、サファイアブルー・パール、アイスシルバー・メタリック、マグネタイトグレー・メタリック、クリスタルブラック・シリカも設定される。色は屋外の現車やメーカー写真で確認し、生成画像だけで決めない。

4人乗りでも、生活に合うかは実車で確かめる

定員4人と、4人がいつでも快適に使えることは別の話だ。後席を使う頻度、前席の位置、乗り降りの手順、持ち歩く荷物を実車で確認したい。後席は一体可倒式なので、荷物を積む日に必要な乗車人数とも両立させよう。

公式の荷室寸法はフロア長811mm、ホイールハウス間の幅1,037mm、荷室高343mm。荷物は開口部を通す必要があり、箱の三辺がこの数値以内なら必ず積めるという意味ではない。大きなスーツケースなどは、販売店の了承を得て実物で確かめるのが確実だ。SUBARU・ボディと荷室サイズ

地上高130mmの低い車なので、自宅駐車場の傾斜や段差も購入判断に入る。全幅だけでなくドアを開く余白も見ておこう。週末の楽しさを平日の不便で手放さないための確認である。

僕なら、グレードより先に使い方を決める

操作に向き合う時間と予算を確保したいならR、シートや快適装備までまとめて欲しいならS、専用の足回りと意匠に惹かれるならSTI Sport。それぞれに選ぶ理由がある。上級車ほどすべての人に向く、という順番ではない。

納期や注文受付は販売店・仕様・時期で変わるため、全国共通の月数は置かない。注文可能な仕様、支払総額、納車予定、今の車を手放す時期を一緒に確認しよう。BRZを迎えることが、無理を続ける約束ではなく、長く付き合う楽しみになるように。

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