タント・カスタム・ファンクロスの価格・色・装備|納期と見積もりの確認点

標準タント、カスタム、ファンクロスが並ぶ公式外観を参考にしたAI生成イメージ ダイハツ
タントの3タイプ。公式外観を参考にしたAI生成イメージ。

タントの価格比較は、標準車・カスタム・ファンクロスそれぞれに必要な装備と色を加え、同じ条件で行うのが基本だ。

購入費と日常の使いやすさを重視するなら標準車、内外装の仕立てに惹かれるならカスタム、外遊びの道具や荷物への備えを求めるならファンクロスが候補になる。2026年8月の改良で加わった特別仕様車「デイリーツール」も、標準車の使い勝手と外観の好みを両立させたい人には気になる存在だ。

家族の車の良さは、乗っている間だけでは決まらない。子どもを座らせ、荷物を積み、狭い駐車場で降りるまでの動作に目を向けると、装備表の読み方も変わってくる。

調査確認日は2026年10月7日。対象は2026年8月31日の改良後の日本仕様で、公式資料に基づく購入ガイドだ。僕の試乗・実測結果ではなく、用途別の選び方や見積もり例は、その資料を踏まえた考察として紹介する。

本記事の車の画像は、公式外観を参考に制作したAI生成イメージ。実際の試乗写真ではなく、細部や色はメーカーの実車写真で確かめてほしい。

タント・カスタム・ファンクロスの価格比較

車両価格を抑えるならLが入口になるが、電動スライドドアや停車時の便利さまで求めるなら、まずXとの装備差を見ると判断しやすい。

以下はCVT車の消費税込みメーカー希望小売価格。用品、有料色、オプション、取付費、保険料、消費税以外の税金、届出などの諸費用、リサイクル料金は含まない。

系列グレード2WD4WD
標準タントL1,496,000円1,622,500円
標準タントX1,628,000円1,749,000円
標準タントXターボ1,793,000円1,914,000円
標準タント・特別仕様車X “デイリーツール”1,661,000円1,782,000円
標準タント・特別仕様車Xターボ “デイリーツール”1,826,000円1,947,000円
カスタムカスタムX1,881,000円2,002,000円
カスタムカスタムRS2,024,000円2,145,000円
ファンクロスファンクロス1,820,500円1,941,500円
ファンクロスファンクロスターボ1,963,500円2,084,500円

2WDの通常Xを基準にすると、カスタムXは253,000円、自然吸気のファンクロスは192,500円高い。ただし、この差には外観だけでなく標準装備の違いも含まれるため、そのまま「デザインに払う金額」とは考えないほうがいい。

価格と主要装備は、タント・カスタムの公式グレード表とファンクロスの公式グレード表で確認できる。実売価格と注文できる仕様は、販売店の見積書で確かめよう。

タント標準車、デイリー、カスタム、ファンクロスの9グレードを2WD税込車両価格で比較した図
2026年10月7日確認のダイハツ公式価格から編集部作成。有料色・オプション・用品・諸費用等は別。

LからXへ、132,000円の差で何が変わる?

2WDのLとXの本体価格差は132,000円。選ぶときに押さえたいのは、次の装備だ。

装備LX
左側パワースライドドア設定なし標準
右側パワースライドドア設定なし55,000円のメーカーオプション
パーキングブレーキ足踏式電動
オートブレーキホールド設定なし標準
運転席・助手席シートヒーター4WDのみ標準標準
運転席540mmロングスライド設定なし33,000円のメーカーオプション
スマートクルーズパック設定なし55,000円のメーカーオプション

手動ドアで困らず、必要な機能を絞って購入費を抑えたいならLにも理由がある。一方、送迎で左側ドアを頻繁に使う家庭では、Xの電動開閉に日々の価値を見いだしやすいと僕は考える。

なお、Xの電動パーキングブレーキとオートブレーキホールドは標準装備で、クルーズ機能の追加とは別の話だ。装備の有無は公式主要装備表のグレード欄を対応させて確認したい。


黒いミラーとドアハンドルを持つタントXデイリーツールのAI生成イメージ
X「デイリーツール」の公式外観を参考にしたAI生成イメージ。色や装備の細部はメーカー写真で確認してください。

2026年8月改良とデイリーツールの見方

デイリーツールは、通常のXまたはXターボに対して33,000円高く、黒い外装アクセントとアルミホイールを備える特別仕様車だ。

ダイハツは2026年8月31日にタントの一部改良と特別仕様車を発表し、安全機能や色の変更も案内した。比較するときは、ダイハツの改良発表と改良後の装備表を組み合わせたい。

専用装備は、ブラックのドアミラー、ドアアウターハンドル、14インチアルミホイール。通常Xの機能で十分だけれど外観にはもう少し好みを反映したい、という人には比較しやすい選択肢になる。

ただし、写真にある「デイリーツールスタイル」は別売の用品プランを装着した仕様だ。フォグランプや装飾用品まで33,000円の差額に含まれると思わず、公式ページの特別装備と用品プランを分けて見よう。

僕なら、通常Xに欲しい用品を個別に加える見積もりと、デイリーツールの見積もりを並べる。黒いアルミホイールまで気に入っているなら選ぶ理由があるし、好みがボディカラーだけなら通常Xから考えてもいい。

中古車や在庫車では、登録年だけで改良前後を判断しないことも大切だ。車台番号や対象車の装備明細を販売店に確認し、現在の公式サイトの機能を過去の車へそのまま当てはめないようにしたい。


タントの開口部を、毎日の乗り降りにどう使うか

ミラクルオープンドアは全車に備わるが、大開口を生かせるかどうかは、普段の駐車場所と乗せる人・荷物によって変わる。

助手席側の前後ドアに柱を内蔵し、両方を開けることで大きな開口部をつくる仕組みだ。構造と使い方は公式の快適装備解説で確認できる。

展示車の前後ドアを全開にして「広い」と感じるだけでは、購入判断としてはもう一歩足りない。隣の車との間隔が狭く、助手席の前ドアを開けられない駐車場では、同じ大開口を利用できないからだ。

実車では、次の順番で動作を確かめたい。

  • 普段の駐車状況を想定し、まず後ろのスライドドアだけで乗り降りする。
  • 使用予定のチャイルドシートで、子どもを座らせる姿勢とベルトに手が届く位置を確かめる。
  • 前後ドアを開けられる状況では、荷物の出し入れや後席への手の伸ばしやすさを比較する。
  • 後席を使う状態のまま、ベビーカーや買い物袋など実際の荷物が収まるかを見る。

また、大開口と電動開閉は別の機能だ。Lにはパワースライドドアがなく、X・Xターボと両デイリーツールは左側が標準、右側は55,000円のメーカーオプションになる。

カスタムX・カスタムRSとファンクロスの両仕様は、左右のパワースライドドアが標準。この違いはタントの装備表とファンクロスの装備表で照合できる。

ロングスライドは、どの座席の話かを確認する

助手席の380mm、後席の240mmスライドは標準装備。一方、運転席の540mmロングスライドはLを除く対象グレードで33,000円のメーカーオプションであり、写真に写っていても標準とは限らない。

運転席ロングスライドを付けると、前席のアームレスト構成も変わる。移動のしやすさだけでなく、普段肘を置く位置や収納の使い方まで、公式のシート紹介と実車で見ておきたい。

僕が大切だと思うのは、車内が広いという印象を、家族の具体的な動作へ置き換えることだ。抱えた荷物を一度置かずに済むか、子どもの支度で無理な姿勢にならないかが、その装備を選ぶ理由になる。


カスタムは室内の仕立てとターボの必要性を分けて考える

カスタムの内外装が好きでも、必ずRSを選ぶ必要はない。まずカスタムXの仕立てを確認し、走る場所や乗車人数を踏まえてターボの必要性を考えたい。

カスタムには大型フロントグリルなどの外観に加え、レザー調とファブリックを組み合わせたシートを採用。RSはターボ仕様で、Xとはホイールなどにも違いがある。公式のカスタム主要装備

カスタムXからRSへの本体価格差は143,000円。ただし、ACCなどを含むスマートクルーズパックを希望する場合は、比較する差額が変わる。

タントXとXターボに右側パワースライドドアとスマートクルーズの条件をそろえると1738000円と1848000円、差は11万円という比較図
2WDの公式税込価格による装備選択例。車両支払総額ではなく、用品・諸費用等は別。すべての装備が同一になる比較ではありません。

クルーズ機能をそろえると、ターボとの差額は?

スマートクルーズパックは、自然吸気のX、X “デイリーツール”、カスタムX、ファンクロスに55,000円のメーカーオプション。対応するターボ車では、ACC・LKC・ETCユニットなどの該当装備が標準になる。

下表は2WDで、両側電動スライドドアとクルーズ機能を備える条件に近づけた比較だ。色、オーディオ、その他のオプションと諸費用は加えていない。

系列自然吸気車と追加装備比較額ターボ車と追加装備比較額差額
標準タント通常X+右電動ドア+クルーズパック1,738,000円通常Xターボ+右電動ドア1,848,000円110,000円
カスタムカスタムX+クルーズパック1,936,000円カスタムRS2,024,000円88,000円
ファンクロスファンクロス+クルーズパック1,875,500円ファンクロスターボ1,963,500円88,000円

通常XとXターボの本体価格差は165,000円だが、自然吸気側にクルーズパックを加える条件では差は110,000円になる。高速道路で運転支援を使いたい人には、こちらの差額のほうが判断材料として役立つ。

逆にクルーズ機能が不要なら、自然吸気側へ無理に追加する必要はない。自分が注文する装備を基準に比べることが大切で、この表でもホイールや内装を含む全装備が同一になるわけではない。

パック内容と設定はタント主要装備表、ファンクロス主要装備表に掲載されている。ACCやLKCは運転支援であり、自動運転として扱うものではない。

公式諸元では、自然吸気の最大トルクは60N・m、ターボは100N・mで、いずれも3,600rpmで発生する。家族や荷物を乗せて坂道・高速道路を使うならターボを比較したいが、加速時の感覚や音は実際の試乗で確かめたい。タント主要諸元表

取り回しも見落とせない。最小回転半径はカスタムRSとファンクロスターボが4.7m、その他は4.4mで、Xターボは14インチタイヤの仕様だ。

ターボ車を一括りにせず、狭い道を使うなら駐車や切り返しも試す。この確認まで含めて、走りへの追加費用が自分の暮らしに必要かを決めたい。


湖畔に駐車したタントファンクロスの公式外観を参考にしたAI生成イメージ
ファンクロスの公式外観を参考にしたAI生成イメージ。実車撮影ではなく、走破性を示す実験でもありません。

ファンクロスは、汚れと荷物への備えを見たい

ファンクロスを選ぶ理由は、アウトドア風の外観に加え、後席を倒して道具を積む使い方と装備が合うかどうかにある。

撥水ファブリックシート、防水加工を施した後席シートバック、ルーフレール、後席右側のUSBソケットなどを備える。標準タントにも撥水ファブリックシートはあるため、「撥水だけがファンクロスの違い」とは捉えないほうがいい。ファンクロスの公式装備

山や水辺へ行く人だけでなく、運動靴、雨具、子どもの遊び道具を積む家庭にも検討する理由はある。ただし、防水加工の対象は後席シートバックなどの指定箇所で、車内全体を水洗いできるという意味ではない。

家族全員が乗る日は後席を倒せないこともある。僕なら、道具を積んだ写真だけで判断せず、いつもの乗車人数を保った状態で荷室に収まるか、汚れた物をどこに置くかまで確認する。

2026年8月の改良後は、ミラー、ドアハンドル、14インチ・15インチのアルミホイールがブラックになった。用品装着例の「アーバンタフスタイル」は別売用品を加えた姿なので、標準装備とは分けて見たい。

また、ファンクロスは全高が2WDで1,785mm、4WDで1,805mmとなり、標準車・カスタムより30mm高い。一方、最低地上高は各系列共通で2WDが150mm、4WDが165mmのため、屋根の高さの違いを悪路走破性の差へ読み替えないことだ。タント諸元表、ファンクロス諸元表


燃費の比較は同じ系列と駆動方式で

燃費は、実際に候補にするグレードと駆動方式をそろえて比較したい。次の数値はWLTCモードのカタログ燃費で、実燃費の平均ではない。

グレード2WD4WD
L・X・X “デイリーツール”22.6km/L20.8km/L
Xターボ・Xターボ “デイリーツール”20.9km/L19.3km/L
カスタムX21.7km/L20.8km/L
カスタムRS20.9km/L19.3km/L
ファンクロス21.7km/L20.8km/L
ファンクロスターボ20.2km/L19.3km/L

同じターボでも、2WDのXターボとファンクロスターボでは数値が異なる。雪のある地域などで4WDを候補にする人は、最初から4WD欄で比べるほうが、購入後の使い方に沿った検討になる。

数値はタントの公式価格・燃費情報とファンクロスの公式価格・燃費情報によるもの。使用環境や運転方法によって燃料消費率は変わる。

走行距離が短い家庭と長い家庭では、購入価格差と燃料代の重みも違う。年間距離を入れた計算や維持費の詳しい比較は、タントの燃費・維持費の記事を参考にしてほしい。


色の追加料金と、系列ごとの違い

色は各系列で選択肢が異なり、有料モノトーンと2トーンでは追加額も変わる。見積書には「白」「グレー」ではなく、正式色名と組み合わせを記載してもらおう。

以下は税込みの色の追加料金で、ガーニッシュなどの用品代とは別だ。

標準タントは10色のモノトーンと対象グレードの2トーン

標準タントのモノトーンは次の10色。

  • アイスグリーン
  • サンドベージュメタリック
  • シャイニングホワイトパール
  • ホワイト
  • ブラックマイカメタリック
  • ブライトシルバーメタリック
  • レーザーブルークリスタルシャイン
  • ファイアークォーツレッドメタリック
  • プラムブラウンクリスタルマイカ
  • スムースグレーマイカメタリック

このうちシャイニングホワイトパール、レーザーブルークリスタルシャイン、プラムブラウンクリスタルマイカは各27,500円高。その他のモノトーンには色の追加料金がない。

ブラックマイカメタリック×スムースグレーマイカメタリックの2トーンは55,000円高で、X・Xターボと両デイリーツールが対象となり、Lには設定されない。標準タントの公式カラー紹介

カスタムは6色のモノトーンと2種類の2トーン

カスタムのモノトーンは、シャイニングホワイトパール、ブラックマイカメタリック、クロムグレーメタリック、クールバイオレットクリスタルシャイン、レーザーブルークリスタルシャイン、ファイアークォーツレッドメタリックの6色。

シャイニングホワイトパール、クールバイオレットクリスタルシャイン、レーザーブルークリスタルシャインは各27,500円高となる。

2トーンはブラックマイカメタリックをルーフ色とし、シャイニングホワイトパールとの組み合わせが66,000円高、ファイアークォーツレッドメタリックとの組み合わせが55,000円高だ。カスタムの公式カラー紹介

ファンクロスは8色のモノトーンと5種類の2トーン

ファンクロスのモノトーンは、レイクブルーメタリック、サンドベージュメタリック、フォレストカーキメタリック、シャイニングホワイトパール、ブラックマイカメタリック、クロムグレーメタリック、レーザーブルークリスタルシャイン、スムースグレーマイカメタリックの8色。

シャイニングホワイトパールとレーザーブルークリスタルシャインは各27,500円高。それ以外のモノトーンには色の追加料金がない。

ブラックルーフとの2トーンは、レイクブルー、サンドベージュ、フォレストカーキ、スムースグレーとの組み合わせが各55,000円高、シャイニングホワイトパールとの組み合わせが66,000円高になる。ファンクロスの公式カラー紹介

2トーンの追加額に、有料モノトーンの27,500円を重ねて足す必要はない。例えばブラック×シャイニングホワイトパールなら、色の追加額は66,000円として扱う。

色見本だけで決めず、晴れた屋外と日陰で展示車を見ると、自分が好きな表情を確かめやすい。将来の査定額を保証する人気色順位には頼らず、手入れへの考え方と、毎日見て気持ちよく乗れる色を優先したい。


乗り出し価格は、装備と諸費用を分けて計算

乗り出し価格を見るときは、車両本体、色、メーカーオプション、販売店用品、諸費用を分ける。特に表示機器とカメラは、セット内容を確認せず足すと二重計上しやすい。

Xに希望装備を足した見積もり例

次は、通常Xの2WDに両側電動ドア、クルーズ機能、駐車支援付きディスプレイオーディオを求めた説明用の仮仕様だ。販売店の実際の見積額や値引き実績ではない。

項目金額
X・2WDの車両本体1,628,000円
右側パワースライドドア55,000円
スマートクルーズパック55,000円
9インチスマホ連携ディスプレイオーディオ〈スマートパノラマパーキングパック付〉132,000円
ここまでの合計1,870,000円
対象の有料モノトーン27,500円
色を含めた合計1,897,500円

この条件では、162万8,000円のXが、希望する装備と色を加えると189万7,500円になる。ここから必要な用品、取付・セットアップ費用、保険、税金、届出関連費用などを確認するため、まだ支払総額ではない。

運転席ロングスライドも、この仮仕様には含めていない。必要なら33,000円を追加し、不要なら外すというように、家族が実際に使う項目へ置き換えてほしい。

一方、ファンクロス2WDに、運転席ロングスライド33,000円と55,000円の2トーンを足した場合は1,908,500円。こちらにも表示機器や保険、届出関連費用などは含まれず、金額が近くても上のXとは装備条件が違う。

ナビとカメラの料金を重ねて足さない

純正ナビ装着用アップグレードパックは、ナビ本体が付属するという意味ではない。基本はオーディオレスなので、どの機器で地図を表示するのかまで決めておきたい。

9インチスマホ連携ディスプレイオーディオは88,000円。スマートパノラマパーキングパック付きの132,000円は該当仕様のセット価格であり、88,000円にさらに132,000円を足す計算ではない。

また、33,000円の「パノラマモニター対応カメラ」は、このディスプレイオーディオと同時選択できない。表示機器、カメラ、駐車支援を別々に足さず、タント主要装備表のセット内容と注記で組み合わせを確認しよう。

ディスプレイオーディオを車載ナビ本体と同じ呼び方にせず、使うスマートフォンで地図アプリをどう表示するか、接続方法も店頭で確かめたい。ファンクロスも専用の主要装備表で確認できる。

メーカーオプションを先に決め、その後でマットやコーティングなどの販売店用品を一つずつ検討する。この順なら、必要な工場装着品のための予算を残しやすい。

納期は、仕様と進行段階をそろえて聞く

納期は全国共通の月数で決めず、自分が注文する仕様について確認しよう。問い合わせは次の順序が分かりやすい。

  • 希望仕様を伝える。 グレード、2WD・4WD、色、メーカーオプションをそろえる。
  • 在庫車か新規注文かを確認する。 在庫車なら所在と仕様、改良前後を確認する。
  • 工場出荷の目安を聞く。 見積日現在の見込みなのか、日程が確定しているのかを分ける。
  • 販売店への到着と作業予定を聞く。 用品取付や届出などを経て、いつ引き渡せる見込みか確認する。
  • 自分が使い始めたい日と照合する。 今の車の車検期限や売却予定、遅延時の連絡、変更・キャンセル条件まで確認する。

「工場から出る予定」と「自分が受け取れる予定」は同じ日ではない。納車時期を優先して在庫車へ変える場合も、欲しかったメーカーオプションが付いているかを先に確かめたい。

値引きは車両本体、用品、下取りを分けて読む。値引き額が大きくても不要な用品が増えていれば支出は減らず、下取り額が違えば乗り換え全体の負担も変わる。

見積日と装備条件をそろえ、支払総額と売却条件をそれぞれ比較する。未確認の「全国相場」だけで納車月や値引き額を決めないことが、落ち着いた商談につながる。


見積もり前に決める三つのこと

先に決めたいのは、ドアと座席の使い方、追加装備の範囲、車が必要になる時期の三つだ。

ドアと座席については、乗る人数と乗り降りする側を整理する。追加装備についてはナビ・ディスプレイオーディオ、駐車支援、有料色、用品の優先順位を決め、時期については今の車を手放す日とのつながりを確認したい。

家族の使い方によって、候補を変える理由

以下は実際の相談事例ではなく、選び方を説明するための仮例だ。

近所の送迎と買い物が中心の家庭なら、僕は通常Xを起点にする。左側電動ドアで足りるか、左右どちらからも乗るため右側電動が必要かを確かめ、後席を使用した状態でベビーカーと買い物袋を積んでみたい。

家族で高速道路や坂道を使う機会が多い家庭なら、クルーズ機能をそろえたうえでターボとの比較へ進む。標準系の外観が好みで狭い道も通るならXターボ、カスタムの仕立てに惹かれるならRSを候補にし、駐車と加速の両方を試したい。

雨具や遊び道具を積むことが多い家庭なら、ファンクロスの後席シートバック加工などが使い方に合うかを見る。後席を倒せる日と家族全員で乗る日の両方を想定し、濡れた物を置く範囲や荷物の固定方法まで確認するのが購入前の宿題になる。

どの例でも、車の長所を自分の生活へ当てはめる順番は同じだ。使う場面を決め、実車で動作を試し、そのために必要な装備へお金を配分する。

僕なら、標準Xを物差しにして好みの差を見つける

僕は、家族車の装備を「上級だから付ける」という順番で選ばなくていいと考える。毎日開けるドアや、荷物を積むときの姿勢には支払う理由があり、使わない機能は無理にそろえなくてもいい。

同時に、内装や色を気に入ることも購入理由の一つだ。カスタムの仕立てやデイリーツールの黒いアクセントが好きなら、実用品だからという理由で、その気持ちまで削る必要はない。

通常Xの必要装備を起点に、カスタムやファンクロスで何が増え、その差をどれほど使うかを考える。そうすれば、見積書の金額と家族が求める価値を結び付けやすくなる。

乗り換えでは、下取り額と購入条件を分ける方法も参考になる。購入側だけを見て、今の車を手放す条件を見落とさないようにしたい。

タント選びは、系列と動力を選び、必要装備と色を加え、最後に諸費用と納車時期を確かめると整理できる。乗り降りの一瞬まで家族に合う一台なら、いつもの送迎や買い物へ向かう気持ちも少し変わるはずだ。


よくある質問

タントは全グレードで両側電動スライドドアですか?

全車ではない。Lは電動開閉の設定がなく、X・Xターボと両デイリーツールは左側が標準、右側は55,000円のメーカーオプションで、カスタムとファンクロスは両側が標準となる。

デイリーツールの33,000円差に、写真の用品も含まれますか?

特別装備の黒いミラー・ドアハンドル・14インチアルミホイールと、用品装着例の「デイリーツールスタイル」は分けて考えたい。写真と同じ仕様を希望するなら、別売用品プランと有料色を含めた見積もりを依頼しよう。

納期を確認するとき、販売店には何を伝えればよいですか?

希望グレード、駆動方式、色、メーカーオプションと、使い始めたい時期を伝える。在庫車か新規注文かを確認したうえで、工場出荷、販売店到着、引き渡しの各見込みを区別して聞くと、乗り換えの予定を組みやすい。


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