新型コペンのモデルチェンジは、2027年前半以降が有力だ。次期型は普通車化せず軽自動車規格を保ったまま、駆動方式をFF(前輪駆動)からFR(後輪駆動)へと大きく変える——これが2026年時点で見えている“結論”である。
「コペン 新型」「コペン モデルチェンジ」「次期コペン」と検索してこのページにたどり着いたあなたが、まず知りたいのはそこだろう。発売はいつなのか、いくらになるのか、そして“GRスポーツ”は出るのか。
2019年に登場した現行コペンGR SPORTは、軽とは思えないハンドリングで多くのドライバーを笑顔にした。そして2023年の「VISION COPEN」、2025年の「K-OPEN」と、ダイハツは次の一手を少しずつ世に見せてきた。
この記事では、発売日・価格・サイズ・駆動方式・GR仕様といった“知りたい数字”を結論から整理しつつ、一台のクルマと向き合ってきた書き手として、この「軽×FR」への進化が僕らの走りに何をもたらすのかまで、言葉で描いてみたい。
新型コペンのモデルチェンジはいつ?まず結論(発売時期・価格・駆動方式)
先に要点だけまとめる。2026年時点で公表・報道されている情報を整理すると、次期コペンの姿はこうだ。
- 発売時期:2027年前半以降が有力(公式の確定発表はまだない/一部メディアは2027年3月説)
- 規格:軽自動車を維持(VISION COPENの「普通車化」案は撤回された)
- 駆動方式:FF → FR(後輪駆動)へ転換
- エンジン:660cc直列3気筒ターボ(軽規格)
- 変速機:6速MT+CVTが有力(予想)
- 予想価格:約250万〜270万円台〜(予想。現行より上がる見込み)
現行モデルとの違いを表にすると分かりやすい。
| 項目 | 現行コペン(LA400K) | 次期コペン(K-OPEN系の予想) |
|—|—|—|
| 規格 | 軽自動車 | 軽自動車(普通車化はせず) |
| 駆動方式 | FF(前輪駆動) | FR(後輪駆動) |
| エンジン | 660cc 直3ターボ | 660cc 直3ターボ |
| 変速機 | 5MT/CVT | 6MT+CVTが有力(予想) |
| 発売・生産 | 2026年8月末で生産終了 | 2027年前半以降が有力(予想) |
| 予想価格 | 約198〜250万円 | 約250〜270万円台〜(予想) |
ここで強調しておきたいのは、価格も発売時期も現時点では「予想」であり、確定情報ではないということ。最新の正式仕様は必ずダイハツ公式の発表で確認してほしい。
それでも方向性はかなり鮮明になった。「軽のまま、後輪で走らせる」——筆者としては、この一行にこそ次期コペンの全部が詰まっていると感じている。
新型コペンGRスポーツとは?GRモデルの系譜と立ち位置
結論から言えば、現行の「コペンGR SPORT」は実在するモデルだが、“次期型のGR仕様”はまだ確定していない。期待の声は大きいが、公式に約束されたものではない——ここは正直に押さえておきたい。
2019年の秋、ひとつの小さなスポーツカーが静かに、しかし鮮烈に登場した。それが「コペンGR SPORT」。トヨタのGAZOO Racingが培った“人とクルマが一体になる感覚”を、軽オープンへ落とし込んだモデルだ。
販売はダイハツだけでなくトヨタ系列でも展開され、専用サスペンションとボディ補強、5MTの設定、MOMO製ステアリングといった“走りの素材”が与えられた。
ハンドルを握ればすぐにわかる。剛性を高めたボディが足元から路面を伝え、コーナーでは小さなFR車のように旋回する。タイヤが路面を掴む微細な震えまで掌に届く、数字では語れない“生きた走り”だった。
そして2025年、ダイハツはジャパンモビリティショー2025で次期型のデザインコンセプト「K-OPEN」を公開した。そのDNAを継ぎながら、新型は単なる見た目の特別仕様ではなく、駆動方式そのものから生まれ変わろうとしている。
GRの名が次の世代にも刻まれるのか。個人的には“出てほしい”と強く思うが、現状はあくまで「GR SPORTグレードの設定を期待する声がある」段階だと受け止めておくのが誠実だろう。
発売日・販売チャネルの予想と最新動向(現行コペンの生産終了はいつ?)
まず最も確かな事実から。ダイハツは2025年9月29日、現行コペンを2026年8月末で生産終了すると正式発表した。これは予想ではなく、公式アナウンスである。
唯一無二の軽オープンスポーツがいったん姿を消す——その報せに、全国のディーラーでは「最後の軽規格コペン」を求める注文が増えているという。グレードやボディカラーによっては、8月を待たずに受注が締め切られる可能性もある。
一方でダイハツは「再びコペンを世の中に送り出せるよう、様々なスタディを続けております」とコメントしており、開発が止まったわけではないことを明言している。
その“スタディ”の中身が、2025年のジャパンモビリティショー2025で公開された「K-OPEN」と、その走行可能な実験車「K-OPEN ランニングプロト」だ。さらに2026年の東京オートサロン/大阪オートメッセでは、ラジエターを追加した「ランニングプロト2」まで姿を見せた。
通常、メーカーは市販前の実験車を表に出さない。それをあえて並べたのは、「これは見せ物ではなく、本気で市販を目指している」という強いメッセージにほかならない。
これらの状況から、次期コペンの発売は現行モデルの生産終了(2026年8月)を挟み、2027年前半以降になるとみる見方が大勢だ。販売はこれまで同様、ダイハツのディーラーを軸に、トヨタの販売網も活用して広げていくと予想される。
トヨタとの協業/FR化・1.3リットル車への移行の噂検証(K-OPENで“軽”へ回帰)
ここが、過去の情報と最も食い違うポイントだ。結論を先に言う。「次期コペン=1.3L・普通車」という噂は、最新のK-OPENで“軽×FR”へと方向修正された。
時系列を整理しよう。2023年のジャパンモビリティショー2023で公開された「VISION COPEN」は、軽ではなく小型車(5ナンバー)サイズだった。1.3リッター直3ターボを縦置きにし、FRで走るという提案で、想定寸法は全長約3,835mm×全幅1,695mm×全高1,265mm、ホイールベース2,415mm。マツダ・ロードスターやスイフトスポーツと肩を並べる“小さなロードスター”の未来図に、多くのファンが沸いた。
ところが2025年のK-OPENで、ダイハツは舵を切り直した。「コペンはやっぱり軽」という理念のもと、ボディサイズを全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,230mm、ホイールベース2,265mmの軽規格へとダウンサイジング。1.3Lの普通車案は事実上撤回され、660ccのまま“後輪駆動”という難題に挑む形になった。
注目は、その実現方法が極めて現実的なことだ。報道によれば、ランニングプロトは現行コペンに商用車「ハイゼット」系のパワートレーン(エンジン・5MT・リアサス)を移植してFR化している。エンジンは大きく傾けて低い位置に積み、50:50の前後重量配分を狙ったという。
ここに筆者は強い説得力を感じる。ゼロから高価な1.3Lの専用設計を起こすより、量産部品を賢く流用する“現実解”のほうが、市販にたどり着く確率はずっと高いからだ。夢を語るコンセプトと、実際に走る実験車。この二枚看板こそ、今回の本気度を物語っている。
もちろん課題も率直に語られている。FF同等の中身でFR化すれば車重は増えやすく、克服すべき点は多い、と。それでも“後輪が押し出す喜び”を軽で味わえるなら——その一点だけで、待つ価値は十分にあると個人的には思う。
購入を考える人へ:新型を待つ?それとも現行GR SPORTを買う?
「いま現行を買うべきか、2027年の新型を待つべきか」。これは多くの人が抱える、最もリアルな悩みだろう。結論はシンプルで、“何を求めるか”で答えが分かれる。
新型を待つ価値があるのは、次のようなタイプだ。
- 軽規格のままFRの本格的な走りを体験したい人
- 6速MTで“操る楽しさ”をとことん味わいたい人
- 初代を思わせるレトロモダンなデザインに惹かれる人
- 最新の安全装備や装備の充実を重視する人
一方、今すぐ現行コペンを選ぶべきなのは、こんな人だ。
- 軽い・安い・気軽というFFの現行モデルの完成度に魅力を感じる人
- 2026年8月末の生産終了前に、確実に新車で手に入れたい人
- 維持費を軽自動車の範囲に抑えたい人
忘れてはいけない注意点もある。新型は専用設計が増えるぶん車両価格が上がる見込みで、現行GR SPORTのような“濃いのに手が届く”バランスがそのまま続くとは限らない。オープンカーゆえのルーフまわりのメンテナンスや収納の少なさは、新旧どちらを選んでも向き合う前提だ。
現行GR SPORTはライトウェイトスポーツとして完成度が高く、「小さくても濃い走り」を求めるなら、状態の良い中古を狙うのも賢い選択になり得る。
新型を選ぶか、現行を選ぶか。答えはスペックの優劣ではなく、ステアリングを握ったときにどちらがあなたの心を震わせるか——その一瞬の鼓動こそが、最後の判断基準だと筆者は思う。
筆者の考察:「軽×FR」のコペンは、いったい何を意味するのか
ここからは私見だ。VISION COPENの“1.3L普通車”からK-OPENの“軽FR”への方針転換を、筆者はネガティブな後退とは見ていない。むしろコペンが自分の原点を選び直したのだと考えている。
速さや排気量で勝負するなら、普通車化したほうがラクだ。だがそれでは、コペンの本質である「気軽さ」「日常に風を入れる小ささ」が薄れてしまう。“軽のまま、走りだけFRで研ぎ澄ます”という選択は、数字より体験を上に置く宣言に近い。
筆者は過去にFR・RR・ミッドシップと、後輪が仕事をするクルマに長く向き合ってきた。その経験から言えるのは、後輪が路面を蹴り出す感覚は、馬力の大きさとは別の次元の“対話”だということ。64馬力の軽でも、FRであれば確かに会話は成立する——いや、非力だからこそ、アクセルとステアリングの一言一句がよく聞こえるはずだ。
ハイゼットの量産部品を使い、エンジンを傾けて低く積み、50:50を狙う。この“地味で実直”な作り込みは、派手なスペック表よりよほど信頼できる。速さを盛るのではなく、バランスを整える。その姿勢に、僕は本気のスポーツカー作りを見る。
今後の見通しとしては、発売は2027年前半以降、価格は現行より一段上、そしてGR SPORTグレードの追加にも期待がかかる——というのが現実的な線だろう。ただし電動化やルーフ形式(アクティブハードトップか、ソフトトップか)の検討次第で、登場が後ろ倒しになる可能性も残る。
軽スポーツのライバルだったホンダS660はすでに姿を消した。だからこそ、軽FRオープンという唯一無二の挑戦が無事に市販へたどり着くことを、一人のクルマ好きとして心から願っている。
まとめ
2019年に軽スポーツの世界へGRの名を刻んだコペンは、いま静かに次の章へ向かおうとしている。現行モデルは2026年8月末で生産を終え、次期型は2027年前半以降の登場が有力だ。
その姿は、VISION COPENが描いた「1.3L普通車」ではなく、K-OPENが示した「軽規格のままFR化した、操る楽しさのスポーツ」へと定まりつつある。660ccターボ、6速MT、ハイゼット由来の現実的なパワートレーン——派手さより実直さが光る一台になりそうだ。
価格やサイズ、GR仕様の有無は、確かに選ぶためのヒントになる。だが最後に答えを出すのは、スペック表ではなく、あなたの心の奥にあるエンジンの鼓動だ。
新型コペンが街に現れたその日、ハンドルを握るあなたが、どんな風を感じるのか。想像するだけで、胸の奥でタコメーターが静かに上がっていく。
よくある質問(FAQ)
新型コペンの発売はいつですか?
公式の確定発表はまだありませんが、現行モデルが2026年8月末で生産終了するため、次期型は2027年前半以降の登場が有力とみられています(一部では2027年3月説も)。最新情報は必ずダイハツ公式で確認してください。
新型コペンは軽自動車のままですか?それとも普通車になりますか?
2023年のVISION COPENでは1.3Lの普通車化が示唆されましたが、2025年のK-OPENで「軽自動車のまま」という方向に修正されました。普通車化ではなく、軽規格を保ったままFR化するのが現時点の有力な見立てです。
新型コペンにGRスポーツ(GR仕様)は出ますか?
現時点では未確定です。現行コペンGR SPORTは実在し、トヨタ系列でも販売されてきましたが、次期型のGRグレードは「期待する声がある」段階で、公式に決まったものではありません。
新型コペンの予想価格はいくらですか?
専門メディアの予想では、おおむね250万〜270万円台〜とされています。FR専用設計や最新装備の採用で現行(約198〜250万円)より上がる見込みですが、あくまで予想であり、正式価格は発表を待つ必要があります。
執筆:橘 譲二(たちばな・じょうじ)



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