2026-06

三菱

コルト ラリーアートという小さな猛者。バージョンR(Z27AG)のスペック・馬力・中古相場から持病・200馬力チューン・コルトプラスとの違いまで

雨の夜だった。とあるパーキングエリアの一角に、三菱のスポーツ乗りが集まっていた。ランサーエボリューションが、何台も鼻先を並べている。角ばったブリスターフェンダー、ウイング、湯気を上げるインタークーラー。圧巻の光景だった。その輪の、いちばん端...
マツダ

デミオ スポルトという小さな本気。DE5FS・DY歴代の違いと中古相場・スペック・MT・カスタム、そして“ターボなき速さ”の正体

深夜のコンビニ。その駐車場の隅に、白いデミオが一台、静かに停まっていた。家族の買い物に使う、ありふれたコンパクト。誰もがそう思って通り過ぎる、見慣れた箱のはずだった。でも、僕の足は止まった。足元の16インチ。やや低い車高。リアに小さく立った...
マツダ

AZ-1という、軽の中のスーパーカー。ガルウィングとMR、『走る棺桶』の真実から中古相場・マツダスピード・M2-1015まで

ガルウィングのドアが、ふわりと持ち上がる。すると、いつも決まって子どもが寄ってくる。旧車イベントで、AZ-1のオーナーが笑いながらそう言っていた。「みんな『これ何!?』って顔をするんだ。30年前の軽自動車なのに、いまだに未来の車に見えるらし...
トヨタ

GRMNヤリスという、500台の頂。GRヤリスとの違いから272馬力・サーキット/ラリーパッケージ、中古プレミアの現実まで

「3回出して、3回外れたよ」学生時代の走り仲間が、缶コーヒーを片手に笑った。GRMNヤリスの抽選の話だ。500台の枠に、彼は応募して、外れた。「GRヤリスで十分幸せなんだ。本当に。でもさ、あの500台に入れなかったことだけは、ちょっとだけ悔...
輸入車

BMW M2という、最小にして最も濃いM。F87からG87へ──コンペティション・CSの中古相場と、いま6速MTを選ぶ意味

ある土曜の昼下がり、馴染みの輸入車店のショールームに、青いM2が一台。納車前の儀式のように、店主がボンネットを磨いていた。「このお客さんね、最初からMTで決めてたよ」と、彼は手を止めずに言った。「ATの方が速いのは知ってる。それでも、左足で...
輸入車

アルピーヌA110という、軽さの官能。初代ベルリネットからS・GT・R、馬力より効く1100kgと中古・故障・普段使いの真実

試乗から戻ってきた人の顔を見れば、だいたい分かる。馴染みの輸入車店で、店主がそう言って笑った。アルピーヌA110の話だ。「数字を見て来る人は、たいてい買わないんだ。馬力とか、0-100km/hとか。でもね、一度ハンドルを握って、あの軽さを身...
スバル

なぜ僕らはレガシィB4に惹かれるのか──歴代(BE5/BL5/BM9/BN9)の系譜、RSKとブリッツェンの記憶、そして「中古が安い理由」の本当の答え

20代の終わり、雪の朝にBE5 RSK ブリッツェンの助手席に乗った。ポルシェレッドの車体が、まだ凍った路面の上を、シンメトリカルAWDで静かに掴んでいく。EJ20ツインターボの低い唸りと、タイヤが雪を踏む音だけが、車内に響いていた。「これ...
三菱

なぜ僕らは三菱FTOに惹かれるのか──GPX(DE3A)のV6 MIVEC 200ps、INVECS-IIの革新、そして2026年に再評価される中古相場とFFクーペの記憶

90年代の後半、僕の友人が三菱FTO GPXに乗っていた。あれは深夜の首都高。彼はINVECS-II 4速ATのスポーツモードに切り替え、シフトレバーを「+」側に弾いた。2速にロックされた瞬間、V6 MIVECの吹け上がりが、車内に広がった...
輸入車

ルノー・メガーヌRSという、ホットハッチの終わり。3RS・4RS・トロフィーR・ウルティム、ルノースポール最後の系譜と中古相場

ある夕方、馴染みの輸入車専門店に立ち寄ったら、リフトの上にメガーヌR.S.トロフィーが据えられていた。リアのR.S.ロゴが、夕日に照らされて鈍く光る。整備工具を片付けていた店主が、ふっと顔を上げてこちらを見た。「メガーヌRSを買いに来るお客...
ホンダ

あの軽さが、いま欲しい。ホンダCR-X歴代(初代バラードスポーツ・サイバー・デルソル)の系譜と、SiR B16Aの中古相場・新型復活の噂

先日、馴染みのチューニングショップに足を運んだら、見慣れない世代が一台のクルマをリフトに上げていた。EF8型、CR-X SiR。低く構えた鼻先と、80年代の遺跡のようなライン。店主が、油まみれの手で煙草に火をつけながら、こちらを見て小さく笑...