ノアとヴォクシーは、乗る人数と必要な装備を先に決め、同じ仕様の価格と好きな外観で選ぶと比較しやすい。
同じ駆動方式・定員のS-Gならヴォクシーが50,600円、S-Zなら70,400円高い。ノアには価格を抑えたS-Xもあるが、欲しい装備を追加した金額まで見て選びたい。
家族の車にも、好きな顔を選ぶ楽しさはあっていい。僕は後席の暖房や乗り降りまで納得したうえで、その楽しみを大切にしたい。
対象は日本向け通常仕様の1.8Lハイブリッド車で、福祉車両やMULTI UTILITYは除く。2026年9月版の主要諸元・装備表と確認日時点の公式価格に基づき、試乗・実測記事ではない。
アイキャッチは公式外観を参考にしたAI生成イメージで、実車・試乗写真ではない。本文図は計算・選び方の説明図としている。
ノアとヴォクシーの価格一覧|8人乗りは選べる仕様に注意
8席必要なら、2WDのノアS-X・S-G、またはヴォクシーS-Gが候補になる。通常の現行仕様には8人乗りのE-Fourがなく、S-Zは駆動方式を問わず7人乗りのみだ。
四輪駆動と8席の両方が必須なら、条件を満たす組み合わせがない。外観を選び込む前に確認したい。

全5グレードの車両本体価格
以下は2026年10月9日確認の、日本向け新車のメーカー希望小売価格で、消費税10%込み。ノアの公式価格・グレードとヴォクシーの公式価格・グレードを基準に比較する。
| 車種・グレード | 2WD・7人乗り | 2WD・8人乗り | E-Four・7人乗り |
|---|---|---|---|
| ノア S-X | 3,261,500円 | 3,261,500円 | 3,514,500円 |
| ノア S-G | 3,700,400円 | 3,700,400円 | 3,953,400円 |
| ノア S-Z | 4,056,800円 | 設定なし | 4,309,800円 |
| ヴォクシー S-G | 3,751,000円 | 3,751,000円 | 4,004,000円 |
| ヴォクシー S-Z | 4,127,200円 | 設定なし | 4,380,200円 |
オプションや有料色、登録費用、保険などを含む支払総額ではない。北海道・沖縄地区は価格条件が異なり、実際の販売価格は販売店の見積もりで確認する必要がある。
トヨタは2026年4月10日に両車の一部改良を発表し、5月6日の発売を案内した。フルモデルチェンジではなく、以前のガソリン車やノアの旧X・G・Zの価格とは時期と仕様を分けて考えたい。トヨタの一部改良発表
7人乗りと8人乗りは、普段の席の使い方で選ぶ
7人乗りの2列目は独立したキャプテンシート、8人乗りは3人が座れるベンチ式。左右の席を別々に使いたいのか、2列目に3人座りたいのか、普段の座り方から選ぼう。
ただし、子どもの人数だけで適合は決められない。チャイルドシートの形状や向き、座席位置によって、隣席や通路の使い勝手が変わる。
手持ちのチャイルドシートの適合表と固定方式を確認し、隣席のベルト操作、通路、3列目への乗降を現車で確かめよう。必要人数が座った状態でベビーカーや旅行かばんが積めるかも確認したい。
同じグレードの違いは、外観と細かな仕立てから見る
同じグレード同士なら、本体価格差と外観・仕立てを見比べたい。ヴォクシーにS-X相当の設定はなく、最も低い価格同士を比べるとグレード差も含まれる。

公式写真を見た僕の印象では、ノアは横方向にまとまったグリル、ヴォクシーは上下に分かれたランプと大きな開口部が目を引く。どちらに惹かれるかは好みで、価格差がデザインの優劣を決めるわけではない。
| 比較項目 | ノア | ヴォクシー |
|---|---|---|
| 全長×全幅 | 4,695×1,730mm | 同左 |
| 全高 | 2WD:1,895mm/E-Four:1,925mm | 同左 |
| 最小回転半径 | 5.5m | 同左 |
| S-ZのWLTC燃費 | 2WD:23.4/E-Four:21.8km/L | 同左 |
寸法や燃費が共通していても、ランプ、ホイールの仕上げ、内装加飾まで全部同一ではない。車種・グレード・オプションごとに見比べよう。
タイヤ・ホイールも、S-Zは2WDが17インチ、E-Fourが16インチで、「S-Zはすべて17インチ」ではない。S-Gは16インチアルミホイール、ノアS-Xは16インチスチールホイールとなる。
室内寸法は共通の長さ2,805×幅1,470×高さ1,405mmだが、足元寸法やチャイルドシートの配置を保証する数値ではない。条件はノアの主要諸元・装備表とヴォクシーの主要諸元・装備表で確認できる。
好きな顔に差額を払うことも、僕は理解できる。ただし片方だけに有料色や装備を加えず、同条件の見積もりで判断したい。
S-GとS-Zは、毎日使う快適装備で判断する
S-GとS-Zは、画面の大きさだけでなく、暖房・音響・内装を含めて比較する。S-GからS-Zへの本体差額はノアで356,400円、ヴォクシーで376,200円だが、必要装備を追加すると比較する差額は変わる。
| 主な装備 | S-G | S-Z |
|---|---|---|
| 前席の温熱シート | 快適利便パッケージMidで設定 | 標準 |
| 基本の空調 | フロントオート+リヤクーラー | 左右独立フロントオート+リヤオート(冷房・暖房) |
| 標準の画面・音響 | 8インチ・4スピーカー | 10.5インチPlus・12スピーカー |
| メーター | 7.0インチTFT | 12.3インチTFT |
| シート表皮 | 上級ファブリック | 合成皮革+ファブリック |
| 乗車定員 | 2WDは7人・8人、E-Fourは7人 | 7人のみ |
S-Gの画面を10.5インチのディスプレイオーディオPlusへ変更するメーカーオプションは56,100円だが、スピーカーは4個のまま。画面が同じ大きさになっても、S-Zの12スピーカーと同じ構成にはならない。
S-GのリヤクーラーとS-Zのリヤオートエアコンも区別したい。「後ろにエアコンがあるか」だけでなく、後席暖房が必要と伝えよう。
例A:後席暖房・前席ヒーター・大きな画面が欲しい家族
架空の検討例として、7人乗り・2WDでこの3機能を希望する家族を考える。以下の試算は寒冷地仕様、有料色、その他の用品・諸費用を加えない条件だ。
S-Gの快適利便パッケージMidは110,000円で、ハンズフリーの両側パワースライドドア、ナノイーX、左右独立フロントオート+リヤオートエアコン、前席の温熱シートを含む。
画面変更56,100円を足した追加額は166,100円で、本体との合計は次のとおり。
| 比較する内容 | ノア | ヴォクシー |
|---|---|---|
| S-G+Mid+10.5インチPlus | 3,866,500円 | 3,917,100円 |
| S-Zの標準仕様 | 4,056,800円 | 4,127,200円 |
| 上記S-G仕様からS-Zへの差額 | 190,300円 | 210,100円 |

これは3機能を含めた部分的な装備比較だ。音響・メーター・表皮などの差は残り、S-G側にはMidによるハンズフリー機能が含まれる。
僕なら、この差額を音響やメーター、内装に払いたいかを考える。8人乗りが必須ならS-Zは選べず、S-Gで必要装備を組むことになる。
ハンズフリーも必須なら、S-Z側の見積もりを組み直す
ここが比較で見落としやすい。S-Zの標準の両側電動スライドドアには、ハンズフリー機能まで含まれているわけではない。
S-Zでハンズフリーも求めるなら、快適利便パッケージHighの148,500円を含めて比べ直す。Highにはパワーバックドア、ステアリングヒーター、2列目のシートヒーターやオットマンなども含まれる。
| ハンズフリーを含む比較 | ノア | ヴォクシー |
|---|---|---|
| S-G+Mid+10.5インチPlus | 3,866,500円 | 3,917,100円 |
| S-Z+High | 4,205,300円 | 4,275,700円 |
| 差額 | 338,800円 | 358,600円 |
「S-Zに近い金額だから」と進んでも、必須機能を落としていたら比較の意味が変わる。希望を変えたら両見積もりを組み直し、Highで増える装備も使うか判断したい。
寒冷地仕様との同時選択などで料金条件が変わるため、注文する組み合わせで再確認してほしい。
ノアS-Xは安さだけでなく、追加する装備まで計算する
ノアS-Xは、S-Gより438,900円低い本体価格が魅力だ。ただし、標準の電動スライドドアは助手席側で、ディスプレイオーディオは標準装着されない。
例B:両側電動ドアと8インチ画面を追加する
2WDのS-Xに次の装備を加える。こちらも寒冷地仕様などを含まない、本体と指定オプションだけの計算だ。
- S-X車両本体:3,261,500円
- 両側パワースライドドア:62,700円
- 8インチディスプレイオーディオ:163,900円
- 合計:3,488,100円
- S-G車両本体3,700,400円との差:212,300円

両側のドアが電動になり、画面が付いても、空調や内装などまでS-Gと同等にはならない。電動化とハンズフリー化も別の条件だ。
S-Xに希望の装備を何でも追加できるわけではない。必須機能の設定有無を先に確認し、追加後に残る差額と装備の違いを評価したい。
使わない装備を減らす選び方にも僕は賛成だ。ただしメーカーオプションは注文時に決める必要があるため、契約前に不足を洗い出そう。
E-Fourと2WDは、必要な路面と乗車人数から選ぶ
同グレードの2WDからE-Fourへの本体差額は253,000円。E-Fourは燃費を良くするために選ぶ仕様ではなく、雪のある地域や滑りやすい場所での使い方を踏まえて検討したい。
公表WLTC燃費は、2WD/E-Fourの順にS-Zが23.4/21.8km/L、S-Gが23.6/21.9km/L、ノアS-Xが23.8/22.1km/L。いずれも試験条件によるカタログ値で、実燃費ではない。
四輪駆動を選んでも、冬用タイヤや路面に応じた運転は必要だ。日常の経路や冬の行き先から駆動方式を決め、7人乗りで人数を満たせるかも一緒に確認しよう。
駐車条件では、E-Fourの全高が2WDより30mm高い点も見落とせない。立体駐車場は高さに加え、重量、幅、タイヤ外幅など施設側の条件を確認する。
最小回転半径が同じでも、切り返しやミラーの余裕、ドア・バックドアの開閉まで保証されない。僕なら実際の駐車場所で使える余裕を確かめる。
値引きと納期は、同条件の見積書で確認する
商談では仕様をそろえ、値引き・下取り・納期を分けて確認する。全国の値引き額、販売店別の納期、売却相場は未調査のため、目標額や納車月数は示せない。
販売店へ渡す商談メモの記入例
例Aの家族なら、次のように希望と未確認事項を分けて伝えたい。
- 人数:7人。チャイルドシートの適合と3列目への乗降を現車確認。
- 駆動方式:2WDで比較する。
- 必須機能:後席暖房、前席ヒーター、10.5インチ画面。
- 別途検討:ハンズフリーのスライドドア、12スピーカー。必要性を別々に判断。
- 比較する仕様:S-G+Mid+画面変更とS-Z。ハンズフリー必須ならS-Z+Highへ変更する。
- 同時選択:寒冷地仕様などの条件、追加・調整額を確認。
- 色・用品:希望色の追加費用と、用品代を別記。
- 諸費用:税金、登録関係、保険などの内訳を確認。
- 値引き:車両・用品の値引きを分けて記載。
- 下取り:査定額と引き渡し時期を別記。
- 納期:受注可否、納車予定の確度、変更時の連絡方法を確認。
仕様と受注可否を確認し、諸費用込みの総額を出してから、値引き・下取り・追加サービスを別項目で見比べよう。
下取り額が高くても、新車側の条件が変われば比較できない。別の売り先とも走行距離・引き渡し時期をそろえ、納車まで移動手段が途切れない段取りを組みたい。
僕なら、必要な装備を満たしたあとに好きな顔を選ぶ
僕が重視するのは、グレードを上げても希望が自動的に全部そろうわけではない点だ。S-G+MidとS-Zのハンズフリー設定が、その例になる。
暖房、画面、音響、ドアの開け方を別々の希望として書けば、追加費用の使い道が見えてくる。予算を増やすなら、毎日使う機能を理由に選びたい。
その先で好きな顔を選びたい。将来のリセールで差額が戻ると期待するより、今使う機能と払える総額を軸にするほうが納得しやすいと僕は思う。
必要人数、日常の装備、払える総額を満たし、好きな外観を選ぶ。家族が使いやすいことと、駐車場で振り返って見たくなることは、一台の中で両立させていい。
よくある質問
ノアとヴォクシーに8人乗りのE-Fourはある?
2026年10月9日確認の通常仕様には設定がない。8人乗りを選べるのは2WDのノアS-X・S-GとヴォクシーS-Gで、S-Zはすべて7人乗りとなる。
S-Gを10.5インチ画面にするとS-Zと同じ音響になる?
ならない。S-Gは56,100円の画面変更後も4スピーカーで、S-Zの標準装備は10.5インチPlus・12スピーカーだ。
同じグレードなら、ノアとヴォクシーの価格差はいくら?
同じ駆動方式・定員の本体価格では、ヴォクシーがS-Gで50,600円、S-Zで70,400円高い。色やオプション、諸費用まで含む支払総額の差は、同条件の見積もりで確認しよう。
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